1/9田原缶詰の工場で作業するベトナム人技能実習生たち=2025年10月7日母国にいる息子が文字を書いてくれたというスマートフォンケースを見せるホー・ティ・トゥイ・ニュンさん=2025年10月7日ホー・ティ・トゥイ・ニュンさんがベトナムを出発する際に夫と息子と撮った写真田原缶詰の工場で作業するベトナム人技能実習生と日本人従業員=2025年10月7日田原缶詰で休憩時間中に仲睦まじく話すベトナム人技能実習生(左)と日本人従業員女性(右)=2025年10月8日田原缶詰の休憩所に貼られた、ベトナム語で自転車のルールを説明するチラシを紹介する田原義久社長=2025年10月8日警察官とともにパトロールを行うベトナム人技能実習生たち=2025年7月29日技能実習生受け入れへの思いを話す田原義久社長=2025年10月8日(写真:47NEWS) 千葉県銚子市の缶詰工場で働くホー・ティ・トゥイ・ニュンさん(38)は、毎朝8時から缶詰工場のラインに立つ。魚の頭と尾を機械で切り落とし、異物を手で取り除く。焼いた魚を網から下ろす繊細な作業もこなす。作業は工程ごとに分かれ、数時間おきに担当する工程が変わる。 【表】全国27市区町村で「外国人1割社会」が現実に、住民比率トップは北海道占冠村の36% 背景に働き手不足「入ったばかりの頃はどの工程も戸惑いましたが、すぐに覚えました。担当がどんどん変わるけれど、全部慣れるとかえって面白いです」 ニュンさんはベトナム人技能実習生。8歳の子どもと夫を母国に残し、夏からここで働く。従業員80人のうち、同じ国からの技能実習生はニュンさんを含め16人。 缶詰工場の社長は話す。「銚子の1次産業は、外国人なしでは成り立たない。漁獲から水揚げ、卸売、加工まで、どの段階も彼らが支えている」 外国人なしで成り立たないのは銚子だけではない。ただ、経営者側には心配がある。外国人が将来、日本を選ばなくなる恐れだ。選ばれ続けるには、受け入れる側にある「意識」が必要という。それは一体何か。(共同通信=相山真依子) *筆者が音声でも解説しています。「共同通信Podcast」でお聴きください。 ▽「母国の子どもに良い教育を受けさせたい」 ニュンさんが日本に来たのは、経済的な理由からだ。ベトナムでは毎日14時間働いても手取りは約8万円。生活費をまかなうのがやっとで、疲れ果てて子どもと過ごす時間もほとんど取れなかったという。 夫の収入が減り、生活がさらに厳しくなったのを機に日本で働くことを決めた。そのための費用として親戚たちから約60万円を借りた。この缶詰工場に応募したのは、30歳以上でも受け入れてくれたからだ。年齢制限がある企業が多かったという。 家族と離れて日本で働くことには葛藤もあった。 「小さい子どもを残して外国に来ることは難しい決断でした。それでも、帰国後にもっと家族との時間を過ごすため、そして子どもに良い教育を受けさせるために、いま頑張ろうと思いました」 家賃などを差し引くと月の手取りは13万円ほど。うち8、9万円を家族に仕送りし、残ったお金で節約しながら暮らす。 「寮では他のベトナム人と一緒に住むことができて、日本人の先輩を含め周りの人たちが助けてくれます。おかげで生活や仕事は順調です。銚子は港が近くて静か。ここで働けて良かったです」 そう言った後で付け加えた。「でも一つだけ。やっぱり家族が恋しいです」
「外国人はもう日本を選ばなくなる」経営者たちが抱く深刻な懸念 ベトナム人実習生なしでは「成り立たない街」で見えたこと 【多文化共生企画】
AI 記者
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