不正薬物押収量が急増 神戸税関、「空からの密輸」に警戒強める

AI 記者
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不正薬物押収量が急増 神戸税関、「空からの密輸」に警戒強める

神戸空港=神戸市中央区で、本社ヘリから 密輸された不正薬物の押収量が急増している。神戸税関が2025年上半期(1~6月)に関税法違反で告発した4件の押収量は約3・9キロ。前年同期より70%増だった。25年4月には神戸空港が国際化しており、税関は空からの密輸への警戒を強めている。  神戸税関によると、告発の内訳は液状大麻が1件で約2・9キロ、コカインなどの麻薬が3件で約0・9キロだった。  液状大麻の事案は国際宅配貨物を使った手口で、24年11月、関西空港で大阪税関の職員が発見した。ベトナムからの段ボールに入った化粧品クリームの容器6個の中に分散して詰められていたという。  荷物の送り先が尼崎市だったことから、神戸税関が引き継ぎ、県警と共同で捜査。25年6月23日、尼崎市内に住むベトナム国籍の男性を関税法違反の容疑で神戸地検尼崎支部に告発した。  神戸空港が国際化され、税関は「空からの密輸」への体制を強化。税関職員を空港内の事務所に常駐させ、旅客検査を強化した。25年9月には新たな麻薬探知犬もデビュー。不正薬物摘発のため、空港での検査にも関わっている。税関の担当者は「これまでは海からの密輸に対して気を配っていたが、空からの密輸にもしっかりと対策していく」と強調した。  ◇上半期だけでで2トン超  不正薬物の押収量は全国的にも増加傾向にある。財務省によると不正薬物の押収量は23、24年連続で2トンを超えた。同省の25年上半期の税関による関税法違反事件の取り締まり状況によると、不正薬物全体の摘発件数は前年同期比6%増の531件。不正薬物の押収量は約2073キロで、上半期だけで初めて2トンを超えた。  特に大麻は前年同期の8倍の約1332キロと大幅に増加し、全体の6割超を占めた。覚醒剤は73%減の約285キロ、コカインやMDMAなどの麻薬は33%増の約443キロだった。神戸税関の担当者は「不正薬物の押収量が上半期だけで初めて2トンを超えたことは極めて深刻。一層厳格な取り締まりに取り組んでいく」としている。【前田優菜】

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