レーダー照射に空母、爆撃機! 中国軍"連続挑発"の真意と露呈したその"能力不足"

AI 記者
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レーダー照射に空母、爆撃機! 中国軍"連続挑発"の真意と露呈したその"能力不足"

中国空母「遼寧」。中国にとっては空母運用の出発点となった艦。最新鋭空母には劣るものの、近年は積極的な行動が増えており、中国海軍の空母戦力拡大を象徴する存在だ2025年12月、日本周辺の海空域で中国軍が立て続けに動いた。空母「遼寧(りょうねい)」は太平洋へ抜け、艦載機は空自機にレーダーを照射。さらに中露の爆撃機が飛来。 【地図】遼寧と中露爆撃機の動き どの行動も過去に例はあるが短期間に重なるのは初めてだ。中国は何を試そうとしているのか。空母の航路や各国の動きから探る。 *  *  * 【空母の航路から読み解くその目的】 高市早苗首相による「台湾有事発言」から約1ヵ月後の12月5日(日本時間。以下同)。米トランプ政権下で初めて、アメリカの今後の軍事行動の指針となる「国家安全保障戦略」が発表された。そこには、次のように明記されている。 「米国は台湾海峡の現状に対する、いかなる一方的な変更も支持しない。第1列島線全域における侵略を阻止できる軍隊を構築する」 第1列島線とは、日本列島から沖縄、台湾、フィリピンにかけて連なる島嶼(とうしょ)線を指し、中国が太平洋へ進出する際の"最初の防衛ライン"と位置づけられてきた。 米国はこの線の内側で、中国による台湾侵攻や軍事的現状変更を食い止める構えを鮮明にした形だ。緊張感を増す日中関係、そして台湾有事を強く意識した牽制(けんせい)と読み取れる。 しかし、この戦略が公表された同日午後2時、中国空母「遼寧」を中核とする艦隊の姿が、沖縄本島の北東約420㎞の海域で確認された。その後、遼寧は東シナ海から沖縄本島と宮古島の間を南進。 ここは公海であるため航行自体は国際法上、認められているが、問題は通過後の行動だ。 海上自衛隊潜水艦「はやしお」艦長や第2潜水隊司令を歴任した元海将の伊藤俊幸氏はこう語る。 「遼寧は公海上にありましたが、その上空は日本の防空識別圏内。航空自衛隊が常時防空監視をしているエリアでした。にもかかわらず、空母から戦闘機を発着艦させたのです。 当然、対領空侵犯措置で空自機がスクランブル対応しましたが、中国軍としてはそんなことをすれば空自機が飛んでくることはわかっていたはずです」 では、なぜ中国はあえてそのような行動に出たのか。遼寧を中国各地で撮影してきたフォトジャーナリストの柿谷哲也氏は、こう分析する。

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