電話をかける人物(イメージ・左)/ミャンマーの詐欺拠点にいた人たち(右)2025年、東南アジアで4つの詐欺拠点が摘発された。多くの日本人が拘束されているが、なぜ日本人のかけ子が東南アジアの拠点にいるのだろうか。渡航のきっかけはいわゆる闇バイトや知人からの紹介などだというが、その裏で暗躍している組織がいた。 【画像】闇バイトに応募し警察が保護した事例 去年10月から先月末で544件 かけ子は海外拠点への勧誘がほとんど 警察庁ミャンマーの詐欺拠点♢ ♢ ♢■ミャンマーの詐欺拠点から男子高校生を保護 日本中に衝撃が2025年2月、ミャンマーに渡り特殊詐欺に加担していたとみられる愛知県の男子高校生(当時16歳)が保護された。男子高校生は「SNSで海外で仕事があると誘われて渡航した」という趣旨の供述をしており、闇バイトに応募したとみられている。未成年の高校生がミャンマーに渡航し、かけ子をしていたというニュースは、日本中に衝撃を与えた。■闇バイトでかけ子を集め海外へイメージ男子高校生の事例が示すように、闇バイトは詐欺の海外渡航の1つのきっかけとなっている。警察庁によると、2024年10月から2025年11月までに闇バイトに応募し、その後、警察に保護された事案は544件にのぼる。 このうち、かけ子をするよう指示されたケースでは、ほとんどがカンボジアなどの海外の詐欺拠点への勧誘だったという。海外への送り出しには、航空券の手配や現地での案内など人手も必要になるが、闇バイトでかけ子を募り、海外の拠点に送り出すシステムができあがっているのだ。■かけ子の送り出しの裏に中国マフィアが一体どんな組織が日本人かけ子を海外拠点に送り出しているのだろうか。1つの事例を見てみよう。 愛知県警は2025年11月、中国の拠点で日本向けに特殊詐欺のかけ子をしていたとして日本人のアルバイトの男を逮捕した。この男は、知人の女と、さらに女から紹介された中国籍の男にリクルートされていたという。 女は「月50万から60万円稼げる」などと勧誘し、男を中国に渡航させていた。男の渡航の際には中国籍の男が一緒にいたが、捜査関係者によるとこの中国籍の男は中国マフィアとつながりがあるとみられている。 実は東南アジアの詐欺拠点は、中国マフィアや台湾ヤクザなどが仕切っているとみられている。拘束され、帰国した日本人も「拠点は中国語を話す人物が仕切っていた」と供述するケースが多い。 また愛知県警が検挙したもう1つの事件がある。 2025年5月、カンボジアの拠点が摘発され、日本人の男女29人が拘束された。彼らはその後日本に移送され、愛知県警に逮捕されたが、愛知県警は2025年10月、突き上げ捜査の結果、かけ子らと共にカンボジアに渡航し拠点の管理役をしていたとみられる中国籍の夫婦を逮捕した。夫婦は日本と東南アジアを行き来していて、捜査関係者によると中国マフィアと密接に関係しているとみているという。つまりこれらのケースでは、拠点を運営する中国マフィアがリクルートにも関与していた構図が浮かび上がる。
拘束された多数の日本人“かけ子”なぜ海外に? 日本も狙う海外の詐欺拠点 摘発相次ぐ、「送り出し」で暗躍する組織とは
AI 記者
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