東シナ海の日中中間線付近で中国がガス田掘削を強行していると報じられ、両国関係は緊迫の度を強めています。2008年に共同開発に合意したものの協議は中断し、事態は解決どころか中国による開発の既成事実化が加速する一方。2015年などたびたび問題が表面化、深刻化し、日本側が抗議する流れが定番化しつつあり、既視感さえ覚えます。ただ、今回はレアアース輸出禁止措置の観測など通商圧力も加わり、事態はより複雑です。東シナ海で繰り返される専横的な行為と抗議の応酬。その経緯と今後の展望を整理します。ココがポイント中国(略)20基前後のリグを運用。日本側はこれらが永続的な採掘施設として機能し、一部で生産を行っている可能性があると分析出典:産経新聞「<独自>東シナ海のガス田で中国が新たな試掘か 日本政府抗議「一方的な開発の動き継続」」 2026/1/7(水)2004年6月に日中中間線近くで中国がガス田の開発に着手したことが表面化。日本国内で反発(略)共同開発の道を探った出典:日本経済新聞「中国、ガス田開発着々 日本は中止求める」 2015/7/23(木)佐藤正久@SatoMasahisaベトナム軍が駐留する南沙(スプラトリー)諸島を攻撃すると脅し(略)。中国は南シナ海のほぼ全域にわたって領有権を主張出典:BBCニュース「ベトナムが南シナ海での石油掘削を停止 中国から脅しと業界筋」 2017/7/24(月)エキスパートの補足・見解外務省は公式サイトで「中国による一方的な資源開発の状況」として現場写真や地図を公開し続けており、問題の異常さと根深さを物語っています。ことの発端については、やや古くも前出の日経新聞記事が簡にして要を得ています。2008年合意後に中国側の単独開発がたびたび発覚し、昨夏も「構造物1基新設の動きを確認」と発表されました。日本はその都度、中国に抗議するとともに、二国間(バイ)、多国間(マルチ)のルートで解決の糸口を探ってきました。こうした開発発覚と抗議の構図には「またか」という既視感が拭えず、型通りの抗議の実効性には疑問符が付きます。さらに今回の事態は、レアアース禁輸措置の観測やパンダ貸与終了といった動きと重なっている点で、問題はより深刻かつ複雑で不安定な局面にあります。他方、中国は南シナ海でもベトナムと領有権を争い、危うい駆け引きが続いています。東アジア全体で海洋秩序が崩壊の危機にあります。二国間では膠着しがちなこの問題は、多国間の枠組みも視野に入れた交渉が不可欠でしょう。一方で一触即発の事態や偶発的な衝突を回避するためにも、防衛力の強化と並行して、対話の窓口を維持し続ける粘り強さが求められそうです。
東シナ海、中国の開発断行と強まる既視感 抗議の実効性に疑問符も 20年来の懸案、解決の糸口はどこに? #エキスパートトピ
AI 記者
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